【SS】カイジ『ラストオーダーまであと10分なのですが…』 利根川『かまわんっ…!』 カイジ『えっ…?』
>>39
か行コンプリートしとるやろ
一度は過ぎ去った嵐…
安堵…その刹那再び吹き荒れる嵐っ…!
カイジ達は終わりの見えぬ渦に巻き込まれた…!
三好「オーダーですっ…!熱燗を1合と…湯豆腐1つ…!イカの塩辛1つ…!たこわさび1つ…です!」
カイジ「あ…?」
佐原「それだけ…?」
三好「は、はいっ!しかも食事はそれがラストオーダーでいいって…!」
カイジ「(ウキッ♡)」
佐原「(ウキッ!ウキッ!ウキッ!)」
カイジ「クソ客なんてとんでもねぇ…!暁光…!闇の中に差した一筋の光だあのじいさんっ…!」
佐原「よっしゃ!作って終わらすぞっ…!」
10分後ー
カイジ「ふぅ…料理全て完了だな…」
佐原「あぁ…お疲れカイジ…!」
カイジ「佐原もな…!」
ラストオーダーは今度こそ終了…!
時刻は本来の営業終了時間24時っ…!
残すはいつ帰るかの問題だけっ…!
カイジ「まぁ最初の5人はもう腹一杯だろうし…後から来たじいさんもあれしか食わねぇんだ…1時間以内には帰るだろ…」
ちゃんと働いた分お金が出るなら全然いいよ
がっ…しかしっ…!
1時…
カイジ「そろそろか…?」
1時半…
佐原「まだかよっ…?」
2時…
カイジ「おいおいっ…!」
果ては2時半っ…!
本来の営業時間を大幅に超える午前2時半っ…!
これには流石のカイジも我慢できずっ…!
カイジ「ざけんなよっ…!少しでもいいじいさんだと思った俺が馬鹿だった…!店長の知り合いだかなんだか知らねえが流石に言ってくる…!」
カイジ「失礼します…あの…そろそろ退店の準備を…」
利根川「あ…?」
利根川「貴様失礼だな…会長が楽しく談笑している場を乱そうと言うのか…?」
カイジ「い、いえ…ただもう営業時間が…」
兵藤「コココ…よいよい利根川…えぇーとカイジくん…だったかな?ワシらは店の"善意"にありがたく甘えさせてもらってるだけなんじゃよ…!」
カイジ「あ…?」ざわ…ざわ…
兵藤「先ほどトイレに行ってな…素晴らしいことが書いてあった…カカカ…!」
カイジ「(ま、まさかっ…!)」
トイレに駆け込むカイジ…!
そして眼前の張り紙…!
【当店はお客様第一の営業をしております
どうか時間を気にせずごゆるりとお寛ぎ下さいませ
店主】
カイジ「がぁっ…!」
カイジ「通るかっ…!こんなもんっ…!」
これは力作の予感
カイジ再び卓に戻る…!
兵藤「コココ…理解してもらえたかな…?この店の主である店長がそう書いているんだ…それに甘えさせてもらうことの何が悪い…?」
利根川「聞いた通りだっ…!ぶち殺すぞっ…!ゴミめらっ…!」
カイジ「(それは建前っ…!建前だろっ…!大人はそれを建前と理解した上で行動するもんだっ…!それをそのまま真に受けて長居なんてしたら戦争だろうがっ…!)」
兵藤「とはいえ…だ」
カイジ「あ…?」
兵藤「流石に夜も遅い…ワシとしてはもう少しいたいのだがカイジくん達スタッフにも申し訳ないのでな…そろそろお暇しようか…」
カイジ「ぐっ…!」
暁光…!
圧倒的暁光…!がっ…!
三好「失礼いたします!」
カイジ「三好…?」ざわ…
三好「お話聞かせていただきました…ですが!」
三好「まだお店にいていただいて大丈夫ですよ!ごゆっくりしてください!」
カイジ「あぁっ…!?」
カイジ「(何言ってやがるこいつっ…!)」
兵藤「おぉ…?そうか…?そう言うなら遠慮なく…!コココ…!」
利根川「えぇ会長…!ここは朝まで…!」
三好「」ニコニコ
カイジ「あっ…?」
カイジ「(そ、そうか…コイツ…!)」
カイジ「(アルバイトだっ…!三好はっ…!アルバイトっ…!)」
そう…カイジと佐原は社員…
しかし三好はアルバイトっ…!
アルバイトは働けば働くだけ給料が出るっ…!
さらには深夜料金っ…!
長く働くことは三好にとってメリットしかないっ…!
三好ww
カイジ「(死ねっ…!死ねっ…死ねっ…!死ねっ…!三好っ…!)」
カイジ「では失礼します…」
三好「失礼します!」
カイジ「三好っ…!お前こっちこいっ!」
三好「わわわっ!なんですかカイジさーんっ!」
カイジ「ざけんなっ!お前っ!裏切る気かっ!」
カイジ「せっかくあいつら帰ろうって気になってた…!言わば波…傾きがこちら側に来てたんだっ…!それをみすみす手放すようなマネ…!
自分の利益しか考えてないクズっ…!そうさっ…!クズだお前はっ…!人間としちゃ最低…!今日上がったらとっとと死ねや…!その方が世間のためだからよ…!」
カイジ…罵詈雑言っ…!
三好「カイジさん勘違いしてますって…!」
カイジ「あ…?」
三好「まぁ見てればわかります…!」
ウィーン
その時…突如来店っ…!
警察「すみませーん…通報を受けて来たんですが…」
警察っ…!
三好「あっ!こっちでーす!」
カイジ「あ…?」
まさか…
佐原「クク…来たな」
カイジ「佐原…これはどういうことだっ…!」
佐原「カイジ俺はな…今日でここを辞めようと思う」
カイジ「なっ…!」
佐原「拘束時間は長い…なのに薄給…おまけにみなし残業だからいくら働いても給料は上がりゃしねぇ…店長も人間性はクソだ…おまけに今日のこの仕打ち…俺は決めたぜ…辞めてやるっ…!」
カイジ「あっ…!」
佐原「だから…辞める時はド派手に行こうぜっ…!この店…ひいては今日こんな目に合わせた店長を…メチャクチャにするっ…!」
警察「すみませーん…」
佐原「あぁ…すみませんね…あの客たちです…営業時間を3時間近くすぎてるんですがいくら言っても帰ってくれないんですよ…」
警察「わかりました…少しお話ししてきますね」
利根川「なんだ貴様らっ…!」
兵藤「やめろっ!ワシはここの店長に許可をもらってだなっ…!」
警察「はいはい、とりあえず外でお話しましょうか!お店に迷惑かかっちゃうんでね~」
警察「ではあとはお任せください」
佐原「よろしくお願いします…!」
カイジ「佐原…!」
佐原「クク…こうすればあいつらを強制退店させられる…加えてあんな退店のさせられ方をしたらクソ店長に飛び火するのは間違いない…!俺らはその火の粉が降りかかる前に…飛ぶっ…!」
カイジ「ぐっ…」ポロポロ
カイジ「(ずっと理不尽に感じではいた…!この店…店長…!ただ辞める勇気もなかった…!それがこんな形で…!)」
佐原「ほら、行くぞカイジ、三好、片付けもしなくていい!どうせ二度と来ないからな!」
カイジ「おうっ…!」
三好「はいっ!」
居酒屋堕天録カイジ
ー完ー
おもしろかった
スピンオフとして出来がいい
アニメ化しろ
オーダー聞いた時にぐにゃぁ~が見えたぜ
これもう作者の下書きやろ
映像が鮮明に脳内再生できた
ナレーションから声まで鮮明にやで
久々に面白いSSスレ見たわ
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コナン『あの歩美ちゃんの反応…妙だな…』
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引用元: https://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1732457918/