コナン「俺の子だってのか!?」
阿笠博士「だってワシはお前にしか身体を許していないから…」
コナン「ハン、どうだかな」
阿笠博士「新一…新一…」
コナン「想像妊娠なんじゃねぇの?よく調べてみろよ」
阿笠博士「………」
阿笠博士「あれから新一はワシの所に来ない…」
灰原「麻酔針がもう無いから事件が起きてもキック力増強シューズで小五郎さんを眠らせているわ」
阿笠博士「新一…」
灰原「お腹もずいぶん大きくなってきたわね」
阿笠博士「1人でこの子を育てていけるか心配じゃ…」
灰原「母は強しよ。ストレスは赤ちゃんによくないわ」
光彦「コナン君最近元気ないですね」
コナン「は?バーロそんな事ねぇよ」
元太「でもたまに思いつめたような表情するしよぉ何かあったのか?」
灰原「何か思い当たるところがあるんじゃないの?江戸川くん」
コナン「………」
歩美「何かあったんなら歩美達に相談してよ!」
コナン「何でもない、ちょっと1人にさせてくれ」
光彦「コナン君!」
コナン「博士が身ごもったのは間違いなく俺の子だ」
コナン「でも俺と博士は男同士…周りにばれたらホモ扱いされちまう…」
コナン「クソッ!どうしたらいいんだ!」
灰原「江戸川くん」
コナン「灰原…」
灰原「博士はかなり思いつめているわ」
コナン「おろす気はねーのか?」
灰原「!」パシンッ
コナン「いてっ!何すんだ!」
灰原「よくもそんなデリカシーの無い事言えるわね。まぁそんな性格だから何にでも首を突っ込む探偵に憧れたのかしら?」
コナン「てめー!」
灰原「一番苦しい思いをしてるのは博士なのよ」
コナン「……」
服部「困っとるようやな工藤」
コナン「服部!」
服部「灰原のいう事は最もや。でもな俺にはお前の気持ちもよくわかる」
コナン「お前も同じ経験があるのか?」
服部「もう3人おろさせとる。つらかったで」
コナン「そうか…なんて言って説得したんだ?」
服部「ワイは浪速の名探偵。認知はできへん!の一点張りや」
コナン「博士は1人でも産むつもりみてーなんだ」
服部「なぁ工藤お前今までいくつの難事件を解いてきたんや?どれほど警察の無能ぶりを見てきたんや?」
コナン「服部お前…」
服部「お前なら作れるやろ…誰も暴けないトリックを…」
灰原「博士、ご飯ができたわ」
阿笠博士「食べたくない…」
灰原「お腹の子のためにも食べないと毒よ」
阿笠博士「………」
灰原(あの関西野郎の提案が気がかりだわ…一応、この家の食料に薬が盛られていない事は確認したけど)
灰原(相手は江戸川くん…どんなトリックを仕掛けてくるか…)
阿笠博士「なぁ…新一は元気かのう…」
灰原「ええ、元気にしてるわ」
阿笠博士「そうか…ワシの事は何か話しているか…?」
灰原「特に何も」
阿笠博士「そうか…」
灰原「………」
阿笠博士「ごちそうさま。風呂に入ってくるわい」
シャワワ~~~
阿笠博士「風呂に入っている時が一番気が紛れるわい」
阿笠博士「はぁ…気持ちいい…」
その時、窓から麻酔針が!ピシュッ!
阿笠博士「う!」バタッ
コナン「…………」
服部「早く運び出すで工藤」
コナン「だけどこの巨体はこの窓からじゃ出せねーぜ、隣の部屋まで行かねーと」
服部「あまり物音を出すなよ工藤」
灰原「博士、ずいぶん長い間風呂に入ってるわね…」
灰原「まさか!」
コナン「!!」
廊下で鉢合わせる3人と1人のハゲ!
灰原「江戸川くん…」
コナン「見られちまったか…」
灰原「博士をどうするつもり?」
コナン「お前の想像通りさ」
灰原「お腹の子はあなたの子なのよ。心が痛まないの?」
コナン「俺の子だから都合が悪いんじゃねーか」
灰原「博士を返して。身体が冷えると赤ちゃんによくないわ」
服部「これから堕ろす子供にいいもよくないもあらへんわ」
灰原「………」ピキピキ
灰原「わかってるの?いくら警察が無能でも私が警察にチクればあなた達は御用なのよ」
服部「ワイが何故わざわざあんさんの目の前でこの計画を話したかわかっておまへんのかいな?」
灰原「不気味な男ね」
服部「ここで見つかるのは計画外やったけどまぁぬかりはなし、ですわ」
コナン「そういうわけだ。眠ってもらうぜ灰原」ピシュッ!
灰原「うっ!……こ…この…ひとで…なし…」バタッ
コナン「悪いな灰原」
歩美「おはよーみんな」
光彦「おはようございます」
元太「あ~腹減った」
コナン「まだ学校来たばっかじゃねーか」
元太「寝坊しちまってよ~朝はご飯3杯しか食えなかったんだ」
光彦「食べすぎですよ~」
歩美「アハハハ…」
灰原「………」
灰原(あの後目が覚めたら博士は元通り自分の部屋にいた…)
灰原(そしてどうやらお腹の子も無事…)
灰原(そして江戸川くんのあの余裕そうな態度…)
灰原(一体どんなトリックを仕掛けたというの…?)
コナン「…………」
阿笠博士「う、うぅうううぅううう!!!!!」
産科医「もっとイキんで!」
灰原「頑張って博士!!」
阿笠博士「ヒッヒッフー!ヒッヒッフー!!」
阿笠博士「あぁぁあぁ!」
オギャー…オギャー…
産科医「おめでとうございます。元気な男の子ですよ」
灰原「おめでとう博士」
阿笠博士「ありがとう灰原くん…」
灰原(おかしい…)
灰原(江戸川くんと関西野郎は一体何を企んでいるというの)
灰原(それとも両親の呵責で思い直したとでもいうの?)
阿笠博士「新士(しんじ)…この子の名前は新士じゃ」
オギャー オギャー
灰原「………」
灰原「ついに産まれたわ」
コナン「そうか」
灰原「博士には何もしていないの?」
コナン「さぁな」
灰原「………まだ引っかかっているのよ。服部がなぜ私の目の前で計画を話したのか」
コナン「なぜかってそりゃ…くっくっくっ」
コナン「事件じゃねーからだよ 警察にチクったところで何の事件にもなりゃしねー」
灰原「…………????」
コナン「おっと授業が始まるぜ」
灰原(一体どういう事なの…)
歩美「博士、ご出産おめでとう!」
光彦「おめでとうございます!」
元太「元気そうな赤ちゃんで何よりだぜ!」
阿笠博士「ありがとう、ありがとうな皆…」
歩美「ところで博士と誰の子なの?」
阿笠博士「神様がな、授けてくださったんじゃよ」
歩美「ふぅん…」
灰原「……」
元太「ところで博士、コナンとケンカでもしたのか?」
阿笠博士「え、いや、別に…何も…」
元太「なんかここしばらく博士と会う機会がめっきり減った気がしてよー 博士が赤ちゃん産んだのも灰原から聞いたんだぜ」
光彦「今日も誘ったのに来なかったんですよ」
阿笠博士「嫌われちゃったのかのう、ハッハッハ」
阿笠博士「のう灰原くん、ワシの研究室に入ったかね?」
灰原「入ってないわよ」
阿笠博士「おかしいのう、新一のために作っておいた麻酔針がいつの間にか無くなっているんじゃ」
灰原「………ハッ!」
灰原(江戸川くんは麻酔針を切らしていたはずなのにあの時、麻酔針を撃ってきた)
灰原(戸締りは厳重にしているはずなのにお風呂の窓が開いていたのもおかしい!)
灰原(まさか………!)
歩美「おはよーみんな」
元太「おーっす」
光彦「………」
コナン「どうした光彦元気ねーな」
光彦「実は…僕………」
光彦「妊娠しちゃったみたいなんです」
灰原「!!!?!?!!!???!????」
コナン「でぇ!?お前そりゃどういう事だよ!」
光彦「………」
灰原「そ、それは…誰との子なの?」
光彦「相手が不特定多数すぎてちょっと誰の子かは…」
元太「ちゃんと避妊しねーからそういう事になるんだぜ!」
灰原「一体……どういう事なの……」
そしてそんな中、街の喫茶店で殺人事件が起こった
目暮警部「店の一番奥の席に座っていたのに背中をナイフでグサリ、どうにも不可解だ」
小五郎「わかった!きっと外で刺されてから入店してきたんですよ」
目暮警部「そんな馬鹿な事!」
蘭「そうよお父さん、それなら店員さんが気付くはずよ」
小五郎「う~ん」
コナン「ねーねー目暮警部、凶器のナイフはどこ?」
目暮警部「それが見当たらないんだよ」
コナン「ふぅんおかしいねー、もしかしたら溶けちゃったのかも!」
目暮警部「ハッハッハそんな馬鹿な事……ん!?そ、そうか!」
コナン(よし、眠ってもらうぜおっちゃん)ピシュッ!
小五郎「ふにゃっ」ガクッ
小五郎(コナン)「謎は全て解けました」
小五郎(コナン)「凶器はナイフではなく糸です」
目暮警部「やはりそうか」
容疑者A「糸だって!?何を馬鹿な!」
目暮警部「しかし店にいた者には全員アリバイが」
小五郎(コナン)「アリバイのない人間が1人だけいるんですよ、警部さん」
目暮警部「どういうことです?」
小五郎(コナン)「その前に気がかりな事があるでしょう」
小五郎(コナン)「被害者は妊娠していた」
目暮警部「ああ、しかしそれが何の……まさか!」
小五郎(コナン)「そのまさかですよ!」
その時、隣の美術館の館長が駆け込んできた!
館長「た、大変だ!1000億円の価値があると言われる絵画『ゼウスの出産』が盗まれた!」
キッド「ハッハッハ、無能な警察諸君!君たちが殺人事件に夢中になっている間に、『ゼウスの出産』はいただいたぜー!」
目暮警部「キ、キッドォオ!」
キッド(これでいいんだな?浪速の名探偵さんよ)
小五郎(コナン)「まさかここでキッドが出てくるとはね、とんだ誤算でした」
そして病院では今まさに光彦が出産しようとしていた!!
光彦「う、ぐううーー!」
産科医「頑張るんだ坊や!頑張るんだ~!」
元太「頑張れ光彦ーーーー!!!」
オギャー!オギャー!
元太「やったな!産まれたぜ光彦!……光彦…………?」
産科医「残念だが…光彦くんは………」
元太「光彦!光彦~~~~~!!!!」
光彦は………星になった……
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蘭「まさか喫茶店の裏に住んでたホームレスが犯人だったとはねー」
コナン「こう何回も殺人事件に巻き込まれるとぼくそのうち発狂しちゃうよ!」
小五郎「ハハッ!景気付けにパフェでも食って帰るか!マスター!パフェを3つ」
店長「残念ですが殺人事件の直後ですので今日は閉店させていただきます…」
小五郎「だっはっは!そりゃ残念!」
コナン(キッドの奴、うまくやってくれたかな?)
灰原(次から次へと…一体何が起こっているというの?)
灰原(この異変の数々に江戸川くんと関西野郎が絡んでいる事は間違いない)
灰原(でも何がどう関連しているのか…私にはお手上げだわ…)
歩美「シクシク…」
元太「光彦…」
コナン「そう気を落すなよ皆!光彦の子は皆で頑張って育てていこうぜ!」
歩美「そうよね…私たちが頑張らなきゃ!」
灰原「…………」
阿笠博士「なぁ灰原くん、わしの研究室に入ったかね?」
灰原「入ってないわ」
阿笠博士「おかしいのう、気付いたら"なんでも孕ませ機"がなくなっていたんじゃ」
灰原「なんでも…孕ませ機ですって…?」
阿笠博士「おかしいのう…おかしいのう…」
灰原「は、博士…それって…」
阿笠博士「ところで最近すきま風がひどくないかのう」
灰原「!!」
灰原は地下室へと走った!!そして見つけたのだ!!いつの間にかこさえられていた、地下道を!!
灰原「地下室はノーマークだったわ…まさかこんな大胆な事をしていたとはね…」
灰原「一体どこへ続いているのかしら…」
灰原は歩いた…
灰原「30分以上歩いたけれど出口が見えない…引き返しましょう」
灰原は戻った…
灰原「あの地下道は一体…後日徹底的に調べるとしましょう」
灰原はテレビをつけた…
ニュースキャスター「全国で怪盗キッドによる美術品の盗難が相次いでいます。今までに例を見ない凄まじいペースです」
灰原「怪盗キッド…江戸川くん…服部…奴ら一体何を企んでいるの…」
数週間後………
先生「江戸川くんが引っ越す事になりました。おうちの都合で渡米する事になったそうです。急に決まったらしく今朝引っ越しました」
元太「そ、そんな!コナンの奴水くさいぜ!」
歩美「え~~ん」シクシク
灰原(こ、このタイミングで引っ越し……ですって………!?)
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灰原「ただいま博士……」
阿笠博士「灰原くん、君宛に手紙がきておるよ」
灰原「差出人の名前がないわね」
灰原(まさか…)
灰原「部屋に行って読むわ」
灰原「………」
灰原は手紙をカサ…
灰原へ
この数ヶ月色々な事があったな 困らせてごめん
博士と俺との子について色々トリックを張り巡らせようと頑張ったんだけど、
何をしていいのかわかんなくてとりあえず光彦を孕ませたり殺人事件を犯したり空き巣に入ったり色々したけど、全部意味なかった
やっぱ考えなしにトリックとか張り巡らすもんじゃねーな
服部も「意味深な事言ってごめん」って言ってたよ
キッドに関しちゃ博士の子供の事も話してねーのになんでか協力してくれたんだ なんでだろうな(結局何の意味もなかったけど)
そんなわけで俺は旅に出る事にしたぜ
博士と子供の事はなんかもう飽きた
お元気で
追伸 地下道は別にどこにも通じてないです。
コナンより
灰原「江戸川くん………」
こうしてコナンは皆の前から姿を消した…
~数年後~
蘭「お父さんなんで起こしてくれないの~!」
小五郎「起こしたっつーの!」
蘭「遅刻しちゃう~!」
ピンポーン
蘭「朝っぱらから誰よまったく~!」ボソッ!
ガチャ
新一「おーっす、遅刻しちまうぜ、早く行こう」
蘭「新…一…?」
新一「バーロ、俺の顔忘れたのか?」
蘭「新一~~~っ!!」
二人は、くちづけを交わした…
~fin~
なんやこいつら!?
完走するまで誰もレスしないの優しい
序盤は名作の香りがしたのに…どうして…江戸川くん…
結局いつも通り光彦が死んだだけだったな
3人と1人のハゲは草
灰原は手紙をカサ…って何だよ
ワイの10分を返せ
どんなトリックか真剣に悩んでもうたやん
なんでコナンのSSは昔から頭おかしいのしかないんやろな
だいたいホモだし
何でも孕ませ機で少子化問題解決や!
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【SS】ぼっち母『ひとりちゃん、明日のバレンタインの準備はちゃんとしてるの?』 ぼっち『え?』
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