自販機前
虹夏「今回のライブも大活躍だったね、ぼっちちゃん!」
ぼっち「え、いやそんな…、え、へへ」
虹夏「いや、最近のぼっちちゃんの演奏ほんとすごいよ…、みんな盛り上がってたし」
虹夏「最近、人気バンドになってスターリーを有名にするってわたしの夢に、一歩ずつ進んでるのを実感するんだ」
虹夏「つらいこともあったけど、いつも窮地を救ってくれたのはぼっちちゃんだったし、ほんと感謝してる」
虹夏「私にとっては、ぼっちちゃんはほんとヒーローだよ」
ぼっち「いい、いや…そんなぁ…あ、ありがとうございます、でへへ(今日の虹夏ちゃん、いつにもましてめちゃくちゃ褒めてくれる…ナニコレうれしい…)」デレデレ
虹夏「あ、それとさ、ぼっちちゃん。好きなんだけど」
ぼっち「え…へへ、そうなんですね、…、え?」
ぼっち「好きって…、虹夏ちゃん、何のこと…」
虹夏「だからさ…、わたしの好きなのは、ぼっちちゃんだよ」
ぼっち「はあ…」
ぼっち「え?」
虹夏「っ…、あ、ああご、ごめんごめん、ど、どうしたんだろ
私、ライブが終わってテンション上がってつい言っちゃった…、ごめんね変なこと言って」
虹夏「い、今言ったことは忘れてっ!ほんとごめん、きょ、今日はわたしもう帰るねっ、
お疲れぼっちちゃんっ」
ぼっち「え…あ、あ、あの…虹夏ちゃ…、…」
ぼっち「……行っちゃった…」
ぼっち「……」
ぼっち「……え?」
ぼっちの家
ふたり「おねーちゃん、おねーちゃん」
ぼっち「……」
ふたり「おかーさん、おねーちゃんがぼーっとしたまま
動かないよー」
ぼっち母「どうしたのかしら…、ご飯を食べる時も上の空だし」
ぼっち父「学校とかバンド内で何かあったのかな…」
高校
喜多「とーさん、後藤さんっ」
ぼっち「……え、あ…」
喜多「もう、今日はどうしたの?ぼっーとして」
ぼっち「え…、す、すみません…その…あの」
喜多「んもう、どうしたの後藤さん、今日はなんだかおかしいわ」
ぼっち「そ、そうですかね、あ、はは…」
喜多「まあいいわ、ここなの後藤さん。手の押さえ方が難しくて
いつも遅れちゃって。いつも伊地知先輩のドラムの音から
ずれちゃうの」
ぼっち「虹夏…、ちゃん」
喜多「そう、伊地知先輩のドラムの…、きゃああ!ご、後藤さん
顔真っ赤よ、い、一体!?」
ぼっち「え、ええ、いや、…あのその…あいはは」ぐにゃあ
喜多「こ、今度は溶けだしたわ、だ、大丈夫!?ご、後藤さん、後藤さん!?」
スターリー
ぼっち「あ、あ…」
リョウ「それで今もこの調子なんだ」
喜多「ええ、学校で溶けちゃったときはなんとか型にはめ込んで
固めたんですけど…、今も意識は戻んなくて」
リョウ「ぼっちがおかしいのはいつものことだけど…一体何が」
喜多「それが、全然わかんなくて…」
虹夏「はあ…」
虹夏「あーごめん、わたしその…、こ、心当たりあるからその…」
喜多「え?」
虹夏「ちょ、ちょっとぼっちちゃん、連れて行くね。ぼっちちゃん、ちょっとこっち来て…」
ぼっち「あ、あ…」
喜多「どうしたんでしょう、伊地知先輩」
リョウ「なんか、虹夏も顔赤かったような…」
見てるぞ
自販機前
虹夏「ほら、目ぇ覚まして、ぼっちちゃん。ほら、起きて、ほらっ」ゆさゆさ
虹夏「起きろ、ぼっちちゃんっ」びしっ
ぼっち「あ…あ…はっ!あ、あれは…こ、ここは…」
虹夏「はあ…、ほんとに今の今まで気絶してたんだ…ほんと、ぼっちちゃんらしい」
ぼっち「あっ…、ああその、虹…夏ちゃん。虹夏さん」
虹夏「いーよもう、そんな変にかしこまらなくて。ごめんね、ぼっちちゃんがそんなことになるなんて」
虹夏「前言ったように、あの日、私が言ったことことは忘れてっ!そ、その…わ、わたしも気持ちが
高ぶって言っただけで…、ぼっちちゃんを困らしたり、嫌な気にさせる意図は全然なくて…だからもう…いいからさ」
ぼっち「い、いえ…その…いや…、じゃないです…その…む、むしろ…その…、う、うれしい…というか」
虹夏「…え?」
ぼっち「そ、その…あのとき。こ、公園にいる、わ、わたしなんかに声かけてくれて…、
結束バンドに誘ってくれたのも…全然、曲に合わせられなかったり…バイトの仕事も全然ダメなわたしのこと…
優しくフォローしてくれたのは…虹夏ちゃんでしたよね…」
ぼっち「そ、それだけじゃなくて…いつも、わ、わたしにいろいろなこと…気を使ってくれて…、いつも
優しく…気にかけてくれたのも虹夏ちゃん…、そんな虹夏ちゃんに…す、好きとか言われて…、嫌な
はず…ないです…、と、とととてもうれしいですっ」
虹夏「ぼ、ぼっちちゃん…、え、や、やだ、い、い、いいってそんなっ…そういうの…わたしその」
ぼっち「そ、それにわ、わたしも…その…に、虹夏ちゃんのこと…、す、好きなんですっ」
虹夏「っ…!や、ぼ、ぼっちちゃ…、あ、あのその」
ぼっち「もちろん、リョウさんもっ…喜多さんっ…!それに店長さんもっ…」
虹夏「…、あ?」
ぼっち「結束バンドのメンバーや、スターリーの人たち…あ、それにおねーさんも、わ、わ、わたし、み、みんな大好き…ですっ!!」
虹夏「……」
やべえ
ぼっち「(よ、よ、よかった…、何とか…じ、自分の思いを言うことができて…こんなに人に思いを
伝えることができるなんて…ほんと成長したな、わたし)…え?」
虹夏「ふーん…、あ、そ」
ぼっち「あ、あれ…に、虹夏ちゃん…、な、ななんか…お、お、怒ってま、ませんか…え?」
虹夏「別に?怒ってないよ?ただ、ぼっちちゃんがアホだな、っておもってるだけで」
ぼっち「ひ!??やや、やっぱり怒ってますよね!?そ、そそれって、ど、どういう…」
虹夏「知りたいんだ。じゃ、こっち向いて」
ぼっち「え?に、虹夏ちゃ…、一体…、んんっ♡」グイッ
虹夏「…ん…ん…♡」
ぼっち「んん…、虹夏ちゃ…、んっ…ちゅっ…、はあ…、え、に、虹かちゃ…んんっ♡」グイイイッ
虹夏「ちゅ…ちゅう……、はあ…、はあ…♡んっ…、レロ…レロォ…♡」
ぼっち「~~~~っ!!」
ちゅ…ちゅ…ちゅ…♡
……
ぼっち「はあっ…、はあ…はあ…、え?え?え?」
ぼっち「…え?」
虹夏「はあ…、はあ……、…あのさ、ぼっちちゃん。わたしがぼっちちゃんに言った「好き」はそういうんじゃないから」
ぼっち「え…え…?ひゃっ」ギュウウ
ぼっち「に、虹夏ちゃ…、急に…え?え?え?」
虹夏「私の好きは…、ぼっちちゃんと…恋人同士になってこんな感じで抱き合ったりとか…、今みたいにキスしたりとか…」
虹夏「え、…エッチなこととか…」
虹夏「そういうことをしたい、好きだから。勘違いしないで」
ぼっち「……、え」
虹夏「それと前言撤回ね。ムカついたから、もう忘れなくていいから。しっかり頭に刻み付けて。
わたしがぼっちちゃんのことどう思ってるか。
そのうえで私のことよく考えて。よくみて」
ぼっち「あ…あの…に」
虹夏「…ぼっちちゃん」
虹夏「…大好き」
虹夏「………じゃ、練習室、戻ってるから。落ち着いたら来てね」
ぼっち「…………」
ぼっち「………へあ?」
……
スターリー
練習室
喜多「後藤さん、後藤さんっ」ユサユサ
ぼっち「…………」プシュー
リョウ「虹夏、ぼっちが戻ってきてからさらにおかしいんだけど、何したの?」
虹夏「えー?さあ、しらなーい。そのまましばらくほっといて考えさせたらー?」
おわり
虹夏ちゃん、彼氏持ち設定が似合ってるとは思ったけど、ぼ虹話もええなぁ
ぶっちゃけ普通に全部読んでもうたわ
ぼっちんぽにはかなわない
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【悲報】虹夏ちゃん『ワイ君…結束バンド抜けてほしい』 ワイ『…え?』
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